2022年夏アニメ評価PART2

D-B評価(52位-23位)作品の感想はPART1に(文句ばかりです)

cresc28.hatenablog.com

ただ、不作なのもあってかこっちも12位までは文句も多くなってしまってる...。

 

A

22位 シャインポスト <60点>

たぶん今期のアイドルもので一番評価が良かった作品なのかな?
実際最近のアイドルアニメにありがちなキャラ多すぎ問題もなく、アイドルグループTINGSの成長と言うテーマを真面目に描いていた良作だったと思う。
けど、あまりハマらなかった。
自分でも何故好きになれなかったのかわからない、アイドル物嫌いじゃないし、キャラデザも好みだったし。まあ強いて言うならこの監督作品のキャラのノリが合わないというのはあるけど。

無理やり自分が合わなかった理由を見つけて、好み以外の問題に押し付けようとしているだけな気もするけど、一応たぶんこれが合わなかった原因だろうなと言うのも書いておくと、キャラの行動が違和感あったことかな...。
理王の行動もちょっと行き過ぎていると思ったし、その後の話での晴やゆきもじの行動や処遇もちょっと漫画的すぎるように思えて、リアルなアイドルを描いた作品としては展開にフィクション臭さを感じてしまったのはある。
無理やり人間ドラマを作ろうとしてる感?
まあ、そんな部分はおまけに過ぎなくて、仲間との高め合いからのキャラの成長といった軸の部分はしっかりと描けていて、結論上手くできていた作品ではあるし、結局好み?

これだけは駄目だと思った点は、男が掘り下げ薄な割に万能すぎて少し気持ち悪さがあったのと、嘘つきが光る能力があまりストーリーに活きていないことか。まあ、そこもこの作品においてスパイスでしかない部分だけど。

これは本当に自分が合わなかった良作と言う感じなので、あまり書くこともない。
合わなかったけど、こういう真面目な作品は評価されるべきだと思う。

 

 

21位 新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP <62点>

久々のテニプリ新作。
1期の途中ぐらいまではテニスだったけど、もうこの編になってくるとテニス要素は一切ない。
当たり前のようにブラックホールを設置したり、8人ぐらいに分身したり、試合前に謎の入れ替わりをしていたり、馬に乗ってテニスしたり...とにかく突っ込んだら負け。
真面目に見たらやばいけど、テニプリはもうギャグアニメなので、面白いから良し。
バカみたいなことをクソ真面目にやっているのが何ともシュール、突っ込み不在の狂気が感じられて良き。
テニプリのキャラって異世界アニメとかでも戦えそう()

ギャグ成分がテニプリに一番期待してた部分だから、基本的には満足だけど、今作は不満点も多かった。
試合がダイジェストすぎてあまり国同士で戦っているという状況に入り込めなくて、世界大会なのにあまり盛り上がってない。尺二倍ぐらいあっても良かったと思う。
越前がアメリカチームから帰ってくる流れも、何を機にいつ心変わりした...?と言う感じで試合だけでなくシナリオにも結構突っ込みどころが多かったのが難点。

まあ、試合も最後のシャルダール戦等、ちゃんと1話分ぐらい尺取ってるものは面白かった。
ラケット壊す競技になってしまっていたのは笑ったけど、勢いで王道スポーツアニメみたいになっていて凄い。
手塚戦無しで終わってしまったけど、次はいつかな。

 

20位 黒の召喚士 <63点>

転生して最強の力を手に入れて、ゲームみたいなステータスやギルドが存在するなろう世界観の中で無双するいつものなろう系。

いつものなろう系だけど、一点違ったのは主人公に好感が持てたことか。
それもあって、テンプレだけどそれなりには楽しめた。
イキリ主人公だけど、バトルジャンキーと言う設定があるだけでイキリも魅力に感じられた。わざわざ盗賊のふりして勇者パーティと戦うイカレっぷりは面白かったし。
勝ってイキって終わりだけじゃなくて、(今後強くなってもらって再戦したいというのもあるのか)、ダメダメ勇者たちを再教育するアフターケアも良かったし、主人公にあまり不快感がなかった。
誰かを救うとかじゃなくて、戦闘を楽しむことを第一にしている感があって好きだった。無自覚イキリもなかったし、敵が噛ませのように描かれることもなかったし、戦闘アニメとしては上々。
そもそも敵もそれなりに強くてあまり俺TUEEE感はなかったというのもある。
ただ、バトルジャンキー設定ならもっと格上との戦いも見たかった感はある。

単話で言うならセラの回は今期でTOP5以内に好きな回でした。
悪役キャラが実は...みたいな展開には弱い。
他のキャラもあれぐらいの個別回があればもっと良かったのに。

微妙だった点は、後半ハーレムものになってしまったところ。
前半は男x2、女x2、スライムの王道アニメの構成でバランスが良かったけど、後半一気に女キャラが増えてハーレム感が強くなってしまった。
序盤のキャラのバランスの良さが好きだっただけに本当に残念。
パーティ構成だけでなく、なろう系にしては珍しくどのキャラも均等に活躍していたのが、このアニメの大きな評価点の一つだったんだけど...。
たぶんハーレムになったせいで二期があったとしたら酷評になると思う。
あと、主人公記憶消えてるはずだけど、何で米の存在を認知してるのか。
序盤の記憶設定が活かされてなかったのは残念。
ストーリーも基本的にテンプレに沿っているので話にこれと言った面白さはない。

作画はそれなりだったけど、戦闘シーンのCGの出来は悪かった。
OP映像はセンスあると言うべきなのか、手抜きと言うべきなのか。
まあ、ありきたりな映像よりは好きだけどね。EDの映像は好き。

 

 

19位 組長娘と世話係 <63点>

ハートフル系のヤクザモノ
ヤクザ要素に関しては突っ込もうと思ったらいくらでも突っ込めるぐらいガバガバだったけど、元からこの手のジャンルの作品にはガチのヤクザ要素はそれほど期待してなかったからそこはまあいいかなあと。
八重花や霧島や取り巻き含めキャラに魅力はあって、日常回の面白さに関しては間違いないのでその部分での評価。
普段は厳しいヤクザが幼女相手となると優しく接するという、どういう作り方をしてもハートフルとしての良さが出る題材というか、実際その通りハートフル作品として良かった。
シリアス部分での霧島はかなりヤバめのこともやっていたのも、八重花の前での姿とのギャップを膨らませていて、それもハートフルの強調として機能していて良かったかなと。シリアス要らないという人も良そうだけど、自分はそういう意味でもシリアスは必要だったと思う。
そういうのを抜きにしても純粋にシリアス回も日常回と同等に楽しめた。(いや、たぶんシリアス回の方が楽しめた)
日常パートだとヤクザ要素が結構ガバってるけど、シリアス部分だと真っ当にヤクザやってるしヤクザ要素がガバってなかったから自分はヤクザパート好きかな。

駄目な点としては、万引きの話など、話を綺麗にしようとしすぎていて何がしたいのかよくわからなくなっていることとか、時々八重花が小学生っぽくない(脚本に大人なセリフを喋らされている感がある)ところかな。
あと、ヤクザだからこそ周りと軋轢が...みたいな展開はヤクザものなんだから欲しかったかも。駄目な点も多い作品だけど、減点方式じゃなくて加算方式で見たい。
Youtuber回はもう割り切って見ていたのであれはあれで楽しかったです。個人的にはw

キャラはこの手の作品だと珍しくロリキャラの八重花よりも霧島の方が好きだった。
だから霧島メインで八重花が全然出てこない回とかも楽しめたんだろうね。

 

 

18位 惑星のさみだれ(1クール目) <64点>

2クール目でまとめて。
作画はもういいとして、話もちょっと最近微妙になってきてるかも。

 

 

17位 金装のヴェルメイユ〜崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む〜 <65点>

久々な気がする、転生要素の無い学園魔法ハーレムもの。
最近なろうばかりだったのもあって、そんなはずはないんだけど少し新鮮さが感じられて結構好きな作品だった。
タイトル見た時点では転生賢者と並んで期待してなかった作品だったけど、その期待は大きく上回ってくれた。

ただ、展開は正直ほぼずっと予想通りに進むので、良く言えば王道、悪く言えばありきたり。
自分はなろう系主人公みたいに主人公が冷めてさえいなければ、こういう王道物は楽しめるので、これも例にもれず。
俺TUEEEEではないし、段々敵がインフレしていく感じもまさに王道漫画らしくて良かった。さすがにインフレが速すぎだろとは思いましたが、戦闘はどれも競り合ってて面白かったしこれで良し。
決闘とか、所々の演出はなんかウテナが意識されてる部分もあった?

最後の方のヴェルメイさんの過去回もありきたりな話ではあったけど、まあその過去を後ろめたく思ってるヴェルメイを主人公が支えてあげるのは二人の関係性がより強固になった感があったし、友情・努力・勝利というか、1クールの盛り上がりは作れていて良かったと思います。

1話の時はエロアニメかと思ってたけど、エロ要素は案外最初だけ。
元々ヴェルメイさんみたいなお姉さん系ビッチキャラは好きじゃなかったので、エロ要素はむしろいらないなぐらいに思ってたので、これはこれで良し。
ただ、リリアちゃんは可愛かったし、服脱いで透明化する回は面白かったかなw
リリアも相当ビッチキャラな気がするけど、やっぱり苦手と言いつつ結局キャラデザなのか()
リリアと主人公の絡みも面白かったかな。

 

 

16位 サマータイムレンダ <65点>

これは2クール目の終盤で大失速した。序盤の面白さでこの順位だけど。
各話の評価の平均というなら80点ぐらいになるけど、ラスト数話が個人的に納得できなくて最終的な印象としては60点ぐらい、そんなアニメ。
1クール目序盤はめっちゃ面白くて、後半少し落ちて、2クール目の学校回辺りからまためっちゃ面白くて、それでラストでうーんってなってしまった。
書きにくいので良かった点と悪かった点に分けて書きます。

良かった点
とにかく毎回先の読めない展開が面白かった。
ループと言うチート能力がありながらも、相手もそのチートを把握したうえで利用しようとしてきたり、ループものでありながら全話通して常に緊張感がある作りで良かった。
ループものと言っても毎回ループする先々で起こる展開が変わっている(同じであることが少ない)ので安心できる場面もなかったし、単純に絵面が変わり映えしているという意味でも退屈しない作りだった。
あと、タイムリープものは「なんでこれをしない?」と言いたくなる場面が多々あったりするけど、この作品の主人公の慎平の場合はあまりそういうのがないどころか、序盤の影の調査などはこちらが思っている以上のことをやってくれたり、口癖通り俯瞰で何をすべきかをしっかりと考えているのが見抜けていてストレスフリーで見られました。
澪やひづるなど他キャラ含め基本的に有能なキャラが多い作品だったと思います。何もしない凸村さんとすぐに死ぬ根津さんは置いておいて。

戦闘パートはそんな慎平と、同じく頭脳派のシデとの対決と言う感じで面白かったです。主人公だけでなく向こうもループを利用して相手を打破したり、常に行動を呼んで先回りしていたり、最初はシデ倒したら終わりなのかよと思ってたけど、敵役としては不足なしでした。
学校での戦闘が個人的クライマックス、駆け引きの末の勝利と言う感じで熱い戦闘回。
戦闘自体もディズニー独占なこともあってか作画はかなり良かったし、ガラスが飛び散るシーンなど見せ方や構図もかなり良かった。
あと、序盤やヒルコ洞の探索パートは間の取り方が上手く、ホラーアニメとしての出来も高かったと思います。
最初の方は未知の現象や敵と戦っている感があってミステリー色も強めで良かった。そのミステリーアニメ的な展開から、バトルアニメへの切り替えも個人的には違和感なくできていたかなと思います。

悪かった点
まず、全話通してシデとの対決ばかりが行われていて、キャラの掘り下げや過去話などが全然なかったのでキャラクター魅力があまりなかった。
慎平に関してはまだ良かったけど、正直その他のキャラに関しては「主人公と一緒に戦ってる仲間」ぐらいの印象しか残らなかった。
だから途中や最後に恋愛話されても何も面白さを感じられなかった。
キャラクター沢山いる割に決まったキャラ以外は全員大した活躍もなくて...。
正直このアニメ好きなキャラは慎平ぐらいだった。
基本的に全員主人公に最初から協力的なのもちょっと。

ストーリーはラストの3話は本当に駄目だったと思います。
まず、唐突に赤い空の世界に飛ばされるのはまだいいとして、ハイネ辺りの設定や遠隔操作の設定など、さすがに設定に設定を重ねている感、後出しじゃんけん感が強すぎて、なんとも萎える展開だった。
序盤からそんな雰囲気はあったもののこの回はさすがに許容範囲を超えた。
まだそこは100歩譲っていいけど、シデを倒し終わった瞬間、「原因不明に」ヒルコ様が生まれる原因となった場所に飛ばされて、なぜかその世界に干渉できて、それで鯨を殺してハッピーエンドと言うのはいかがなものかと思った。
無理矢理ハッピーエンドしましたよ感が強すぎた。
元々ここで死んだら終わりと言う認識で見てたからそもそも復活というだけでも少し萎えるのに、その復活の理由が良くわからないとなると尚更。
影と言う存在がなかったことになったら未来なんて大幅に変わるだろうに、多少ならまだしもそこが軽視されすぎているのはタイムリープものとしてどうかと思った。
このアニメ伏線というものが全編通して一切ないんだよね。

それと、予想はしてたけど、シデの動機がしょうもなすぎ。
ただの狂人でしたパターンはあまり好きではない、こちらも共感できるような動機にしてほしかった。
あと、二重人格や憑依、2秒後先読みなど、異能力バトルモノのような特殊能力は雰囲気を壊しているので辞めてほしかった。

エンタメ性で言うなら今期トップクラスで富んでたけど色々粗も多かったから酷評多くなってしまった。
最後の3話見るまでは今期5番目ぐらいのアニメだったけど、最終的にここ。
どっかの感想で見たけど、おすすめのタイムリープものは?と聞かれてこのアニメをわざわざ挙げないというのはその通りだと思った。
この作品ならではの尖った部分がない。

 

 

15位 デリシャスパーティ♡プリキュア(3クール目) <67点>

感想なし。

 

 

14位 5億年ボタン ~菅原そうたのショートショート~ <67点>

gdgd妖精sとか、でびどるの監督さんの作品。
この二つと同様低クオリティなCGアニメではあるけど、内容は結構面白かった。

当然5億年ボタンと言う有名な話だけでは30分x12話も話を持たせられないのでどうでもいいギャグや哲学を詰め込んだ上で、最後は声優の大喜利パートで尺稼ぎがある。
ただ、その引き伸ばしみたいな内容や関係ないギャグ部分含めて、全体的に面白かったので文句はなかった。
よくわからない発明品を試したり、ボタンを押した後の空間で意味不明な哲学が始まったり、おっさんの排泄物の話が唐突に始まったり、いい意味で制作側のやりたいことを詰め込んだ作品と言う感じ。分類としては狂気系ギャグアニメ。
哲学や物理学の知識も基本的によく聞く話だけどちょっとは初耳な話もあって勉強になった...?
後半はドラえもんみたいに短編で道具などを紹介していく話が多く、テンポが良かったのでサクサク見られた。
5億年ボタン以外の発明品も色々狂っててどれも面白かったし、ただただ狂っているだけでなく哲学要素もしっかりしていてこの作品のコンセプトにはかなり忠実だったと思う。頭おかしいことやりながらも全話通して筋が通っているというか。
哲学的なことを描きたかった作品なんだろうなと。

最終回は普通の作品でやると「は?」ってなりそうだけど、散々ふざけまくってたこの作品にはかなりお似合いな締め方且つ、斬新でよかったと思います。
声優大喜利もある意味伏線...?
最後まで色々と狂っていて、見ていて楽しい作品でした。
トニオの声とデザインだけは最後まで受け付けられなかったけど、他のキャラは独特なCGに味が出ていて可愛いから好き。
いや、トニオのキャラデザも最終回への伏線だから文句を言うのも間違いな気がする。EDも毎回凝っていて曲自体も中毒性が高い。
11話のEDはニコニコ全盛期のカオスMAD感があって特に好き。

余談だけど、自分は5億年ボタンがあったとしても絶対押したくないですね。
日給100万/5億*365は割に合わなすぎる。
騙してボタンを押させるジャイ美は畜生すぎるw

 

 

13位 メイドインアビス 烈日の黄金卿 <69点>

良作なのは確かだけど、1期、劇場版と比べると落ちたかなと言う印象です。

まず、なんといっても相変わらずこの作品の良さは他のアニメでは描写されないようなえげつない描写、やグロ描写などがはっきりと描かれていることにあると思います。規制が厳しくなっている世の中でテレビ放送であそこまで攻めた表現をできるのはさすがメイドインアビスだなと思った。

話としてはガンジャ隊の過去編がピークですかね。
ガンジャ隊のエピソードは、ヴエゴの心理描写や、ベラフの状態の変容などの描写が上手くて、段々と未知のものに体がむしばまれて行く恐怖感や、徐々に周りの人々が異形化していくことへの絶望感などがしっかりと伝わってくるメイドインアビスらしい鬱エピソードでした。
発症者が数人いつつもそれほど重く見られず、普段と大して変わらない明るい状況だった序盤から、原因の発覚や発症者の増大などによりパニック状態に陥る所まで、そこから死者(?)多数のほぼ詰み状態になるまでのキャラの心情や雰囲気の変化がリアルに描かれていてこちら側も話にすごく入り込みやすかったです。
ワズキャンは確実にクズキャラではあるけど、あのようなほかに手段がない場面なら、そういう狂った行動に出るキャラが出てしまうのもまあ納得。
ワズキャンの場合は平気で得体のしれない虫を食べていた里元から狂っていた感は否めないけどw
6層に辿り着くような有能な隊でもあそこまでたやすく壊滅するという、6層の恐ろしさも同時に伝わってきて良かったです。
戦闘シーンなどは製作がキネマトラシスかつ予算もあるので、動きや構図がかなり凝っていて戦闘アニメとしての出来も高かったと思います。

ただ、二期は戦闘と過去回以外は基本的に、個人的には微妙でした。
一期の頃に比べて未知の区画を冒険している感がだんだんとなくなっていったかなと。それどころか、映画と言い今回の村と言い、段々とアビスと言うよりも何らかの人工物を探索していて冒険ファンタジーとしての面白さは下がってきている印象。
未開の地にだんだんと踏み込んでいく感じがワクワクする作品だったのに、いや、あんなに6層までたどり着いたことのある奴いるんかよってなった。
しかも、今回は村にずっと滞在しているだけで全く冒険はしていなかったし。
村がどうこう言う話よりも、アビスの謎の追及やアビスの独特な生態系、食べ物などそっち方面の話をやってくれよと思ってしまってあまり乗り切れなかった。
ガンジャ隊のエピソードが面白かったのは結局その部分(未知区域の探索)にあると思ってるし。

村の価値のシステムもあれ、結局どこ(誰の力)から来てるものだったんですかね。
あまり自然な感じがしなくて微妙でした。
結局2期でやりたかったことはファプタの成長物語であって、アビスに求めていたものとは個人的には違った。本筋の話何も進んでないじゃん...と言う感想。
まあそのファプタの成長物語としての出来はかなり高いのでこうは書きつつもいい話だったと思ってはいるけど。

それと、これは一期のラストもそうだったけど、この作品お涙頂戴が露骨すぎ。毎回キャラが死ぬまでのシーンを長々と取って、それっぽいセリフを言って無理矢理泣かせようとしているのがあまり好きじゃない。
まあそこは好みだけど、さすがにミーティとナナチの話を無理やり掘り返してまたお涙頂戴しようとしてたのはどうかと思った。
あとは、作者の性癖で入れてるだろと分かり切ってしまうような展開はさすがに萎えるかな。スカとか、へそ姦とか、脱肛とか、共感性羞恥が働いてしまう。露骨に下ネタなデザインのキャラクターも少し苦手。

まあ、文句は言いつつもこれぐらいの点数になるぐらいには良作。
期待値が高かった故文句も多めになってしまったけど。
あと、声優の演技はあまり見る目がない方ですが、この作品は本当に声優に関して、特に久野ちゃんなどはすごく良かったと思います。
あと、曲。
挿入曲や劇犯がメイドインアビスの神秘的な雰囲気を際立たせていてすごく良かった。
アビス、よふかし、RWBY、曲にセンスを感じるアニメは今期かなり多かった。

 

 

12位 よふかしのうた <69点>

チャラチャラしたラブコメアニメかと思ったら、そういう部分もあったものの芯は真面目な作品だったので、地味ではありましたが結構楽しめました。

夜の街と言う名の大人の世界に踏み込んで、どこか捻くれている主人公が成長していく話ですね。
吸血シーンはもろあれの隠喩だし、社畜の話などは大人世界の厳しさを表現できてるし、様々な部分で大人の世界を表現できていたと思います。
夜に憧れる、夜にどこか特別感を得るというのはまさに思春期の思考で中学生らしさに関しても上手く表現されていた作品。
基本的にコメディ調ながらも、テーマに沿った部分(不登校であることへの是非、恋愛)で話し合ったり悩んだりするシーンはかなり真面目な描かれ方をしていて、作品の雰囲気を壊してなかった。

前半は現実的な悩みで葛藤していたのに対して、後半は吸血鬼との恋愛に向き合う話になって、少し方向性が変わった気がするけど、そっちはそっちでちゃんと描けていたので印象は悪くないです。
吸血鬼になることの利点と欠点が明確に描かれていて、どちらを取るかで葛藤する主人公には共感できました。

それになんといっても、この作品の一番の良さは夜景や夜の街の描写など雰囲気がいいことかな。吸血シーンや夜空などが神秘的に描かれているのは、未知の世界に対する主人公の憧れもあるからか。
Creepy Nutsはそこそこ賛否両論な気がするけど、作品の雰囲気を際立たせているのは間違いないし、曲自体もかなり好きです。最初は自分もダサいと思ったけど聞くにつれて。
PV見たときは嫌いなタイプの作品だと思ってたけど、思ったより真面目な恋愛物だったので、予想に反して楽しめました。

 

S

11位 シャドウバースF(2クール目) <70点>

継続なので感想なし。
2クール目はシャドバそっち置きでひたすら百合やってる回が印象的です。

 

 

10位 デジモンゴーストゲーム(4クール目) <73点>

継続なので感想なし。

 

 

9位 兄に付ける薬はない!5-快把我哥帯走5- <73点>

ショートギャグアニメの感想は「面白かった!」ぐらいしかないので特に何もなし。

 

 

8位 Dr.STONE 龍水 <73点>

2期から3期までのつなぎの1時間SP。
3期で収まりきらない部分を今放送したということなのかな? 島編長いし。
中途半端な部分のアニメ化なので、Dr.STONEの中では普通のエピソードだったかなと言う印象です。Dr.STONEの中の普通=面白いですが。
自分が漫画全巻揃えてる3作品のうちの一つです。(他はワートリとコナン)

龍水とタイトルにつくけど、今回最も活躍してたのはゲンな気がする。
使いにくそうなキャラなのにしっかりと活躍の場面を与えられてるのはすごい。
科学だけでなく心理学的なことをやっているパートも面白いという。
心理学を利用した詐欺みたいなもんだけどw

クロムの活躍も今回もしっかりとあって良かった。
現代人でもないのに、気球と地上とで日の出の時間が違うことから地球が丸いことを確信するシーンはクロムの有能さを感じる。
この説明通じるかわからないけど、公式をクロムが自分で導出しているというか、知識以外の部分でキャラの有能さを描けているみたいな。
ドクストは主人公の科学知識無双もいいけど、こういう現代人でないサブキャラ達の活躍もしっかりと描かれているのがいいところ。
船造りに関してもここまでの登場キャラ全員に役割が与えられていてキャラがだれ一人として死んでない。

本筋の話としては、陸から空、そして海へだんだんと科学の発展によってスケールが広がっていく感じがいいですね。
地形変動の話は数千年という長い時間の経過を実感できていい。ここまでこういう数千年の経過を感じられるシーンがあまりなかったので。
流石の千空も地形変動という人間の寿命的に一切馴染みのない現象は完全に予測外だった模様。代替案を即座に思いつくのはさすがだけど。

Dr.STONEは次の島編も面白いので3期も期待です。(アメリカ編は少し...)
龍水の声は自分の中のイメージと完全に合致してました。

 

 

7位 オーバーロードIV <74点>

2期3期と少し1期に比べてパワーダウンしていた感が否めないけど、4期は1期に次いで面白かった。

序盤はここまでと同じく雑魚敵を葬ってるだけだったけど、後半は1期から引っ張ってきた鎧との戦闘もあって面白かった。原作知らないから何とも言えないけど、デスナイトが普通に倒されてたり、シャルティア以来の強敵...(?)
実際はパンドラズアクターの成り済ましだけど、この作品の場合幹部クラスと拮抗しているだけでもこれまでにない強敵のように感じるw
まあ、結局アインズ様から見れば取るに足りない相手なんだろうなとは思うけど、幹部クラスと競り合う敵がいるだけでも一期のシャルティア戦以来の面白さだった。

最後王国皆殺しはちょっと、なんだかんだでアインズ様にはダークヒーローでいてほしいという一期からの気持ちがまだ消えてないので胸糞展開ではあったけど、自分が嫌いと言うだけでこの作品のコンセプトとしてはあれが正解なのかな。むしろ、魔王(人間に優しい)が多いこれ系のジャンルで、真っ当にまごうことなき残虐非道な魔王をやっているのは評価するべきところなのかと。

1-3期の感想書いてないのでそこも含めて書くと、この作品の一番の良さというか、他の俺TUEEEEなろうと違っていい部分は敵側にもきっちりとスポットが当たっていること。敵側陣営の策略や思考がしっかりと描かれているし、滅ぼされる相手にしても段々と追い詰められてどうしようもなくなっていくまでの過程が丁寧だから、ある種むしろ相手側を主人公として見られるところにあるかな。
実際魔王モノと言うジャンルだから、そう言う見方ができるのはいいポイントだと思う。
ジルクニフとか、ネタキャラではあるけど最後まで民を考えて魔道国への抵抗を諦めないところとか嫌いになれない。

原作ストックがもうないらしいので5期はまだ先になりそうですね。
最終的にアインズが周辺国を制圧して終わりそうな予感はしてるけど、個人的にはアインズ達が完敗する盛者必衰的な終わり方か、人間の心が残っているという設定が活かされた孤独感あるエンディングにしてほしいところだけど、どうなるかなぁ。

 

 

6位 憂国のモリアーティ 百合の記憶/モリアーティ家の休日 <75点>

感想...相変わらず全員かっこよくて好き。
百合の記憶はホームズとの駆け引きなど推理パートの面白さもさることながら、この時代特有の貴族と平民の身分差による悲しい話を1話で綺麗まとめられていた印象。
モリアーティ家の休日は百合の記憶に比べると少し落ちるけど、本編では見られなかった茶番?ギャグ回で雰囲気壊してる気はしないでもないけどまあ新鮮で個人的にはありだったかな。茶番と言っても本人たちは真面目だしw
2話だけなので感想はこれぐらいですね。見てから結構経つのでそれほど覚えてないし。

 

 

5位 オリエント 淡路島激闘編 <85点>

色々言われてるけど、自分は一期の頃から好きだった作品で、二期はさらに面白くなったと思う。
本当に目新しい要素は特にない少年漫画だけど、王道作品が好きというのもあるのか、自分かなり楽しめました。

序盤の方はまたも本来の目標である鬼をそっち置きで対人戦が始まって微妙なところもあったけど、後半ではしっかりとヤマタノオロチという大きな目標を全員協力で倒し、この作品の目的にも沿っていたし、2期のキャラは全員印象的だったので戦闘がとにかく盛り上がっていて良かった。島津や兼竜、武田満遍なく全員に活躍があり、少年漫画らしい泥臭い戦いも好きでした。
特に、一期で異様な強さを誇っていた犬飼と武田の戦闘回は、やはり強いキャラ同士の戦いと言うのもあってすごく面白かった。
武田あんなに強かったんかいとはなったけどw

一期の頃は主人公がとにかく他人頼りであまり活躍がなかったけど、二期はちゃんと最後の方に主人公の活躍が見られたし、仲間を励ます姿も主人公らしくて良かったです。
王道作品の主人公はこういう熱い感じじゃないとね。
やっとまともに戦えるようになったというところで二期が終わってしまったけど。

単話で言うなら島津の過去回はかなり刺さった。
ああいう、本当は優しいキャラだけど...みたいな物語に弱い。
主人公含め、キャラに好感が持てると、やっぱりこういう王道作品は面白い。
最後も悲しい終わり方ですが、みちるの話は2期範囲でずっと引っ張っていたからこそ感動できました。
救いがなかったけど、あれを機に主人公が謎を追い求め続けることを決心して終わるのは、ここからが再スタート地点と言う感じで区切りが良かった。

 

 

4位 シャドーハウス 2nd Season <87点>

1期の頃からかなり面白いアニメだと思ってたけど、2期はもっと面白かった。
地味な印象は拭えなかった一期に比べて、二期は目的がはっきりとしてきた上、仲のいいキャラも増え、キャラ同士の絡みも増えたことにより、単純なエンタメ性が1期よりも上だった。

序盤のミステリー調の話はこちらもケイトたちと共に目的などを考察できて楽しかったし、純粋に先の話も気になる作り。
館の探索パートは、シャドーハウスと言うまだまだ未知の領域を開拓している感があって面白いし、情報を館の星付きたちなどから聞いていくパートも新たな情報があったりして全く飽きなかった。

マリーローズの動機に関しても、狂ったものとかではなくシャドーハウスの異質さ故のもので、ちゃんとこちら側も共感できるもので良かったです。
確かにいくらシャドー側とは言え愛着沸いてるだろうしそりゃ受け入れられないシャドーもでてくるだろうなって。
けど、ローズマリーみたいな考えが少数派なのは、生き人形を完全に人形として見ているシャドーの方が多いからなんだろうか。
マリーローズの目的は館への反抗と言う点でケイトたち合致してるようにも思えたので、あのまま普通に引き渡しちゃうのは意外だった。まあ引き渡さないとこっちの立場が危ういわけで仕方なくと言うところもあるだろうけど。
マリーローズとローズマリーは結局どうなったのか分からないけど、結末がぼかされているのは、希望がありつつも雰囲気を壊していなくて、良かった思います。
ローズマリー&マリーローズに限らず、恋愛関係でのパトリックとリッキーの意見の食い違いなど、影と生き人形にスポットを当てた話は今後も見どころですね。

相変わらず館の不気味さや不穏さを醸し出すのも上手かった印象。
例のコーヒーや、やらかした双子の始末など館の厳しさが伝わってくる。
基本そんな暗い雰囲気がありながらも、キャラ同士の絡みの部分はちゃんと明るく、萌えアニメ的な面白さもあっていい。
オリバー達との絡みが特に好きだった。
皆怖そうな雰囲気だけど、実は優しくて見ていてほっこりさせられた。
星つきも怖い人ばかりじゃなくて安心。

1個強いて微妙な点を挙げるなら、世界観の種明かしっぽいのはあるけど、それがほとんど1期の頃から分かりきっていたことばかりだったことかな。
最後はめっちゃ中途半端に終わったけど、変に駆けて終わるよりは全然いいです。
曲は・・・2期のOPはかなり嫌い。
ないないはあまり癖がなかったけど今回のは癖が強すぎて苦手。

 

SS

3位 てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!! <89点>

まえせつに次ぐ漫才アニメ。
評判散々だった気がするけど、自分はかなり楽しめたし笑えました。
それ以上でもそれ以下でもない完全なギャグアニメなので特に感想として書くことはないですが。

名目上は漫才アニメだけど、実際はカオス系ギャグアニメです。
漫才をやっているシーンはほぼなく、日常の中で頭のおかしなことが色々起こっていくか、頭のおかしなことをやっていくみたいな内容。
謎に宇宙人が出てきたり、タイムリープが起こったり、言うなら漫才で語られるネタの中の話をアニメとして表現したみたいな感じ。
漫才でも一回ある行動をやって、突っ込まれてその行動をもう一回やり直すみたいなのがあるけど、タイムリープ回はそういうのを表現したかったんだろうなって。
内容的にもそういうメタ的にもあの回の出来は随一だったと思います。
キャラの掛け合いも面白かったし、狂気ネタも面白かったし、自分的には高水準なギャグアニメでした。
ちなみにまえせつは楽しめてません、だからまえせつと同レベルではないと個人的には言いたいw

キャラは多いけど、一部のキャラに出番を集中させられていて、どのチームも一人は目立ったキャラを作れていたし、特に多さは気にならなかった。
火星人とか、金持ち装った貧乏人とか、色々インパクトのあるぶっとんだキャラ付けが多かったのでメインとして据えられてるキャラはかなり印象に残った。
それにこのアニメはキャラがどうこう言うよりも、単純に会話などが面白い作品だったので、人数などはさほど気にならなかった。
たまに外れ回があったけど、基本的に安定していた作品でした。

 

 

2位 Engage Kiss <89点>

ソシャゲ作品+ハーレム+ラノベ臭さで今期期待してなかったアニメランキング3位ぐらいだったけど、想像以上に良かった。

このアニメは何より記憶設定の使い方が上手かった印象。
世界観は複雑で話は点々と動いていくものの、常に記憶設定が話の軸になっていたから、その部分で最初から最後まで話に一貫性があった。
回を増すごとに大切な想い出などを失っていき段々と記憶が曖昧になって行く様には同情できたし、序盤の明るい雰囲気からストーリーが進むにつれて段々と暗さも内包していく感じが良かった。
自分も1話みたときはなんだこいつと思ったけど、妹や真相のために自分の記憶などすべてを捧げる姿はかっこいいと思えたし、重い設定もあって後半はいい印象の方が勝ったかな。普通にハーレムしていたり、クズな部分は相変わらずだけど、まあこの主人公らしくていいんじゃないですかね()
キサラもキサラで、最初は意気揚々とライバルの女に関する記憶などを消しまくってたけど、途中からはシュウに同情して記憶を奪うことに対して葛藤していく様子を見て好きになれた。
他人の思いを無視していた最初もまあ典型的なヤンデレヒロインで面白かったけど、後半はちゃんと他の人たちのことも考えるようになっててさらに好きになれたかな。
そこもよかったけど、シュウの手にメモを書いて記憶を繋ぐ手法が伏線になっていて、後にキサラも見よう見真似で同じ手法を使うシーンは特によかった。
キサラのシュウに対する信頼が伝わってきて。
個人的に夏アニメのベストシーン。

戦闘も文句なし。
掛け持ちだからリソース大丈夫か心配だったけど、ちゃんと動いていたし、重要なシーンでの二人のキスからの覚醒等、盛り上がりどころもちゃんと作れていたと思います。
ビジュアルに反して少なめな気がしたけど、ラノベ臭い三(?)角関係でヒロイン同士競り合うのも見ていて面白かった。
まあ、明らかキサラが勝ちヒロインだろうけどw
キサラもいい意味で古臭いヤンデレヒロインと言う感じで好きでした。

一個悪い点は、実は登場キャラ全員がすごい人でしたオチ。
ラノベとかエロゲでよくあるけどああいう展開は茶番感あって好きではない。
あとは、自分は気にならなかったけど依頼などの設定が一回聞くだけだと難しかったのでアニメ用にもう少し単純化しても良かったと思う。

最後のサブタイが「未解決で大団円」だったので心配でしたが、妹との決着や記憶部分など、肝心なところはすべて回収できていたので綺麗にまとまっていた最終回だったと思います。

 

 

1位 連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ <96点>

ストパンシリーズのアイドルアニメ。
最初はこういう路線にいっちゃうかと印象は良くなかったけど、想像以上にいいアニメでした。
自分がストパン好きなのと、監督がエイラーニャ回とか、アニメで言うとプレアデスとか自分が大好きな回/アニメの脚本やってる人なので最初からハマるだろうなとは思ってたけど。(アサルトリリィは全くだったけどw)
ライブに足運ぶぐらい好きになれたアイドルアニメは初めてでした。
本編の方と甲乙付け難いぐらい好き。
ズボンは見えません。
残念と言う気持ちと真面目度が増していいと思う気持ちが半々()
その代わり、他シリーズではちゃんと描写されていなかった使い魔たちがこの作品ではしっかりと描かれ、それに関連したストーリーもいくつかあった。

ストパンシリーズとして見た場合少し暗さが足りない気がしないでもないし、ファンの間で賛否別れるのはわかるけど、自分はそこは割り切って見られたので特に気になりませんでした。
まあ、実際軍隊にも音楽隊って実際にあるしね...? 歌いはしないけどw
ただ、話の構成や作りは、アイドルアニメと言うよりかは、対ネウロイ戦をライブに置き換えたストパンと言う感じはします。
深夜のアイドルアニメ全然好きじゃない自分が楽しめたのは結局その部分だと思う。
キャラの個別回もこの時代、この世界観ならではみたいな、ストパンっぽい話が多かったし、このシリーズだからこその強みを活かせていて、他のアイドルアニメではできないような話が多かったのも良かったと思います。

この作品の一番の良さは最初から最後まできっちりとテーマに添えていたこと。
自分たちだけにスポットを当てた音楽隊としての成長物語方向に舵が切られないか心配だったけど、そういう方向ではなく、常に観客と言う存在が重視されていて、民を喜ばせることを第一に考えてあれこれ工夫をするというのが毎回の話の流れだったので、「歌で民を幸せにする」というテーマに最大限添えてたと思います。
6話など時々そっち方向の話もあったけど、観客を喜ばせるという前提がしっかりと重視された上での話だったので、どの話も根本の目的から逸れていなかった。

そのテーマを回収しつつ、一話で提示された「戦わないウィッチでも世間に認められる」と言う目標も全話にわたって上手く回収できていたかなと。
3話や4話などのように、戦わない音楽隊に対する世間からの風辺りの描写がしっかりしていたのも良かったし、そんな状態から徐々にそういう好意的でなかった人たちが心変わりしていく様も上手く描けていたと思う。
各地で子供たちを喜ばせたり、ライブを行ったり、その他にも最初に書いた通り民を喜ばせるための工夫など、民のことを考えて行動する描写も多かったので、人々の心境の変化には説得力があった。
最終回の大舞台でのライブに繋がる流れも、王道とは言え丁寧に描けていたと思う。
最終回でのライブのナイトウィッチの特性が活かされた大掛かりなライブは本当に良かった...。
本編1期の6話もそうだけど、ナイトウィッチの能力ってこの世界観では大変なことも多そうだけど、色々と素敵。
あとは、ストライカーを使った空での演出(特に9話)は素晴らしく、このシリーズだからこその強みも活かせていて印象的です。

民を元気付けると同時に、最初は音楽隊であることを厭わしく思っていたメンバーたちも含めて、音楽隊の存在価値を認識して、自身づいていく様子も良かったです。
最終回のラストの締めゼリフとして「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズです。」と堂々と名乗っての終わるのは、序盤時点からの音楽隊に対する認識の変化がみられてすごく良かった。
全話通してシリアス要素はあまりないから起伏がないという人がいるのも分からないでもないけど、「民を元気づける」と言うのがテーマなだけに、あまり重苦しい作風にしなかったのは正解だったかなと思います。
暗い雰囲気でギスギスした話を続けられると、設定上は民を楽しませていることになっていても視聴者側からしたら全然そうは見えなくなってしまうだろうし、行き着くのはアイドルとしての成長モノになってしまうだろうし。民を楽しませるならまず自分たちからというか。
大きなシリアス要素が排除されていることで、作中のキャラだけでなく、このアニメを見てる側も元気づけられる/癒されるいい作品だったと思います。

話も良かったけど、この作品は何よりもキャラと雰囲気が好き。
どのキャラも優しくて、ギスったりせずにお互いに支え合っているのが、すごく好きだった。
悩み事などを抱えているキャラがいたら、他の子がそれを解消してあげたり、家族のためにライブの演出を考えたり、全話通して優しさにあふれているアニメで毎回すごく癒された。
特に、1話からずっとモフィーを元の居場所に返したいという一心でずっと動いて、実際に優しく見送って返してあげるジニーはほんとに優しさが伝わってくる。
キャラがめっちゃ好きになれたので、普通のアニメだったらそんなことはないんだろうけど、最後の方の展開はずっと泣きっぱなしだった。
10話の羽が見えなくなる演出はかなり印象的。
都合のいい展開ではあったけど、11話のモブ含めての優しい空間が本当に好き。モブ達も含めて、支え合っているのがすごく心に刺さった。
直接的な意思はなけれど、ここまでのライブの還元というか...。
1クールと言う短い尺の中で主要キャラが全員がちゃんと印象に残る作りになっていたのはすごいと思う。

あと、これはニコニコのコメントで見かけたけど、最終回「みんなの世界」のサブタイ表示の時に☆が10つとその上に3つ離れて描かれているのは、10つはグレイス少佐+9人として、残りの3つが降りられた声優さんを表しているらしく、まさにサブタイを体現できているし、この作品の作品内だけではない優しさが伝わってきて感動した...。
2ndライブに行ってきたけど、実際声優さんも皆仲がよさそうで、優しくてもっとこの作品を応援したくなった。

やることはやり切った感あるけど、いのりやマナの個別回はなかったので2期をやって欲しい。あと、ジニーの転属問題も未回収だし。
声優さんは新人だけどかなり頑張ってたと思います。
2ndライブに行ったら声優さんのことを応援したくなったし、悪くは言いたくない。
ほんとにライブ最高だった。円盤化はいつなんだろうか。
全員これからももっと頑張って欲しい...。

話での評価だからそこで減点はないけど、作画に関しては残念だった。
もうシャフトって駄目なんだなって...。RWBYとかぶってるとは言え延期してこれかよってなった。特に最後の方はさすがに酷すぎ。
シャフトだからBDで修正されるとは思うし、自分はBD買ったから別にいいんだけど。
CGはENGIとかいう会社に委託してほしくはなかった。
まあキャラはあまり崩れてはいなかったし、キャラデザめっちゃ好きだったから大きな不満と言うわけでもないんだけど。

曲は好み補正も大きいだろうけど全部好きです。
アニメで流れた曲で言えば、「flying skyhigh」「わたしとみんなのうた」が好き。
欲を言うなら青空ダイブと未来FANFALEとMy Shining Lightは流してほしかったw

最近知ったけど、ストパン同様こっちもキャラの元ネタがいるんですね。
基本的に、この作品同様パイロットではなく歌手で。(アイラ様やグレイス少佐は例外っぽいけど)
ヴァージニア・ロバートソン→ジーニー・ロバートソン
リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ→リディア・ルスラノヴァ
渋谷いのり→淡谷のり子
などのように。
いのりの元ネタの方はwikiを見る限り、まさにこの作品に合っている人物像。
ちゃんとこういう面もしっかりしていて、アイドル路線とは言えストパンシリーズなんだなと実感しました。

個人的に1期=2期=ルミナス>RtoB>>>発進>>>>ブレイブ
まあ、ブレイブも嫌いじゃないけどね。

 

OPランキング

1.ALIVE/ClariS(リコリコ)
2.WONDERFUL WORLD/ルミナスウィッチーズ(ルミナス)
3.頭ん中DEAD END/レトベア(unknown Vo:10fu)(黒の召喚士)
4.暁光/Half time Old(惑星のさみだれ)
5.人なんだ/Suara(うたわれるもの)
6.Beyond Selves/Void_Chords feat.L(RWBY)
7.未来のヒーローたちへ/タケヤキ翔(組長娘)
8.OP Dance In The Game/ZAQ(よう実)
9.BLOODY POWER FAME/coldrain(BASTARD)
10.Face2/ロザリーナ(コードギアス再)

 

EDランキング

1.わたしとみんなのうた/ルミナスウィッチーズ(ルミナス11話)
2.ココロデリシャス/佐々木李子(デリプリ)
3.君と世界の終わりに/森羅万象(世界の終わりに柴犬と)
4.白雨/Little Black Dress(異世界薬局)
5.色違いの糸束/梶原岳人(オリエント)
6.裏表のデュエット/ZINGS(神クズ☆アイドル3話)
7.紳士の取引60万ナール/八代拓三宅健太(異世界迷宮)
8.星導~ホシシルベ~/中島由貴(プリマドール3話)
9.想歌灯/シャノワール(プリマドール7話 )
10.花の塔/さユり(リコリコ)

 

挿入曲ランキング

1.Flying Skyhigh/ルミナスウィッチーズ(ルミナス12話)
2.明日へのBreakShoot/葉山陽和、小鷹咲希、前原純華(エクハ)
3.みんなの世界/ルミナスウィッチーズ(ルミナス12話)
4.夜明け前/MERRY(シュート13話)
5.W-G-X ~W Goes Next~/Aya Kamiki w TAKUYA(風都探偵3話)
6.太陽の理由/ジニー・いのり・ミラーシャ(ルミナス7話)
7.The Reflection/Void_Chords feat.L(RWBY4話)
8.歌を歌おう/ルミナスウィッチーズ(ルミナス12話)
9.I know you/the pillows(惑星のさみだれ11話)
10.Capabilities Unseen/Void_Chords feat.L(RWBY1話)
11.Be Your Light/TINGS(シャインポスト9話)
12.ロスタイム/Creepy Nuts(よふかしのうた1話)

ルミナスは作品補正強め。

 

OPED映像ランキング

映像のランキングなので曲名表記なしで。

1.異世界おじさん OP
2.てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!! OP
3.スプリガン OP
4.Engage Kiss ED
5.ブッチギレ! ED
6.名探偵コナン OP56
7.風都探偵 OP
8.アオアシ OP2
9.サマータイムレンダ OP2
10.新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP OP

 

余談

夏は不作。2020夏以来の不作クールだった。
まあ、めっちゃ面白い作品も少なければ、つまらないまで行く作品も少ない何とも言えないクール。
前期は自分が評判悪いアニメも楽しめたから逆張りランキングみたいな感じになってしまったけど、今期は逆に評判いいアニメをあまり楽しめなかったから逆張りランキングみたいな感じになってしまった()
不作だけど、TOP5までで言うなら豊作クールの春アニメより上です。
とにかくルミナスにはまっていたクールで、今期円盤買う気なかったけど、買いました。